オリエントからハリウッドへ、その2
リナは興味を持ち、マグレブへの航空券を手に入れて、現地の工芸品を直接見てみたいと思い、プロダクションに依頼しました。しかし、実際に行ってみると、すぐに挫折してしまいました。彼女が案内したのは、従来の発見の道筋だけだった。
リナは、最初の数日間、嫌がらせを受けたり、成果が上がらなかったりして、不満を感じていたが、ガイドは、彼女が信頼性と気分転換を求めていることを理解していた。そして、自分の生まれ育った地域を訪れてみてはどうかと提案した。幸運なことに、そのガイドはディヒヤ女王の国であるオーレスの出身だった。
ベルベル人は、アマジー族の暦の新しい年である「イェンナイヤー」を祝う準備をしていた。そのため、このような機会に恵まれました。リナとガイドはタジミントに向けて出発した。リナは到着するやいなや、色、音、匂いなどの感覚の渦に巻き込まれた。あちこちで笑い声が聞こえてくる。色とりどりの布を使った豪華なチュニックを着た男性と、金銀の装飾品を身につけた女性が、酔いしれるような音楽に合わせて踊っています。リナはしばらく目を閉じて、音楽と匂いに身を任せていました。
再び目を開けると、驚くほど美しい若い女性が広場の真ん中に立っていました。反対側には、すごい体格の青年が加わっていた。村の女性たちのヨーデルに乗せられて、二人は抱き合って踊り始めた。
カップルは急速に回転し、その円形の動きの中でほとんど消えてしまった。若い女性の耳だけが、かくれんぼをする炎のように断続的に輝いていた。リナは、この光学現象に驚きながらも、人混みをかき分けて進んでいった。何とか近づいてみると、リナの視線はすぐに若い女性の耳に注がれた。そこで彼女が見つけたのは、星のペンダントをあしらった壮麗な金のフィリグリーのイヤリングでした。
翌日、リナはガイドに質問した。その女性のイヤリングは、勇者カヒナが身につけていた先祖代々のモデルであることを伝えました。リナは、アクセサリーの "クーデター "を手にして喜びました。このイヤリングは、"Barbaros "に登場する女性キャラクターの勇気と抵抗を象徴する糸となるでしょう。
そこでリナはこの美しいイヤリングを再現してもらったのですが、そのおかげもあって、『バルバロス』は1965年のアカデミー賞で憧れの衣装デザイン賞を受賞しました...。
文:Jean-Philippe Samarcq